TNです。今回は院試における数学、力学の勉強方法について話していきたいと思います。今回の構成はこんな感じです。
- 各大学院の数学・力学の出題範囲
- 数学の勉強法やおすすめの参考書
- 力学の勉強法やおすすめの参考書
- 機械力学と力学の違いについて
の4つになります。
各大学院の数学・力学の出題範囲
まずは名大数学の出題範囲です。
の4つです。
次に東北大数学の出題範囲です。
の7つです。数学の出題範囲は東北大の方が広いことが分かります。難易度に関しては、ここ近年東北大の数学の試験時間が60分になったことから(60分×2)名大の方が問題は難しいと思います。(個人的な感想です)
名大力学の出題範囲はどこにも明記されていません。簡単にまとめるならば
だと思います。剛体の運動が一番出題されていると思います。過去問を解きながら参考書を読んでいくと良いと思います。東北大では力学の試験はありません。
数学の勉強法とおすすめの参考書について
私の数学の勉強法は
- 過去問を解いてみる
- 間違えた問題のやり直し(参考書をみながら)
- 間違えた問題の範囲を参考書で復習
- これを10年分行う
- 苦手な範囲を特定して参考書で復習
- 過去問ひたすら周回、やり直し、参考書復習
という感じでした。最終的に名大は12年分を3周、東北大は11年分を2周行いました。
また、院試勉強を始めたときに過去問が全く分からないという場合は次におすすめする参考書で軽く勉強した後に過去問を解いてみると良いと思います。
おすすめの参考書は
マセマシリーズです。院試範囲すべてに対応する科目があるので必要に応じてそろえると良いと思います。私はほぼ全部揃えました。
なぜマセマシリーズが良いのかというと
- 分かりやすい
- 読み切るのに時間がかからない(一番大事)
- 例題がそこそこついていて手を動かしながら理解できる
- 解説がそこそこ丁寧
というのが挙げられます。もちろん短所もあります。それは院試に出題される範囲を完全に網羅することが出来ない点です。これに関しては図書館等を利用していくのが最もコスパが良いです。マセマ以外におすすめを挙げるのであれば、
がおすすめです。私が重視している読み切るのに時間がかからないを満たしており、院試数学の範囲をこの本1冊で網羅できるのでコスパ神です。
ここで注意してほしいのは院試勉強のメインはあくまで過去問演習です。参考書の勉強はできるだけ早く終わらせていきましょう。
力学の勉強法とおすすめの参考書
私の勉強方法は、
- 過去問を10年分ぐらい解く
- やり直しをしつつ苦手範囲を見つける
- 苦手範囲の復習を参考書で行う
- 過去問を周回
- 過去問を覚えてしまったので問題集を解く
といったものでした。
私の場合、大学受験でかなり力学が得意だったので過去問10年分をいきなり解いていきました。もし力学が苦手な場合、1年分だけでも解いてみてから参考書で復習していくと良いと思います。
力学のおすすめの参考書はあまりないです。一応私が使っていた参考書を載せていきます。
大学2年生の時に買った本。面白いが院試のための本としては微妙。
安定のマセマ。力学苦手な人はとりあえずこれでいいと思います。ただ不十分感は目立ちます。
演習本。解説丁寧でレイアウトもきれいなのでおすすめ。過去問演習で飽きたときにでも。
演習網羅本。院試の問題でわからない時に辞書として使いました。図書館で借りるといいかも。(この本を参考書として使うのは絶対NG)
力学と機械力学の違いについて
機械系の院試を受ける際に、力学と機械力学(振動工学)を混同してしまうことがありました。様々な機械系院試ブログを拝見したときに、力学と機械力学の勉強方法・参考書等は一緒にして書かれることが多いです。ここでは私なりに力学と機械力学の違いを簡単に伝えたいと思います。一番の違いは振動をメインで扱うか否かだと思います。
機械力学は振動の物理的解析が主な学習内容であるのに対して力学は振動以外の運動について解析するという違いがあります。専門科目について書くときに機械力学の勉強法について説明したいと思います。
今回は以上で終わりたいと思います。次回は専門科目について書いていきたいと思います。